

ギフトを選ぶときのポイントとは、先方と自分との関係にふさわしく、ということです。身内か他人か、年上か年下か、そして同性か異性かといった間柄によって選び方が異なります。たとえば、家族や恋人などごく親しい間柄の人には、先方の心や生活に奥深く入り込んだ品選びが喜ばれます。それをごくありきたりの品を贈ったのでは、心のかけ方が足りないようでがっかりされるでしょう。逆に、あまり親しくない人、とくに目上の方に対して、趣味性が強いものを贈るのは失礼に当たることがあります。さらに目上の方へは、それなりに敬意を表わした品、贈り方も必要です。量より質にするとか、ふだん感覚ではなくよそゆきの感じにします。たとえ量は少なくてもその種の品では高級の部類に入る品選びをするのがコツ。逆に目下の人、若い人に贈るときは高級すぎたり、取りすました感じのものより、親しみのもてるもの、気軽に受けられる品にしたほうが親密感が出るでしょう。
結婚記念日は本来、夫婦や家族といった身内で祝うものですから、お祝いをいただいてもお返しは不要とされています。しかし、銀婚式や金婚式などで祝宴を開いた場合には、引き出物として記念品をお渡しするのがふつうです。祝宴を開かなくても、お祝いをいただいた場合には、ちょっとした内祝いの品を差し上げて、感謝の気持ちを伝えましょう。たとえば、夫婦箸やふくさ、絵皿、趣味を生かした自作の品など。結婚記念日の名称にちなんだ小物を、こちらから記念品として差し上げるのもすてきです。記念品には、紅白蝶結びの水引ののし紙をかけ、表書きは「内祝い」「○○婚式記念」「寿」などとします。下段には、夫婦ふたりの名前を入れます。
手土産の扱い方がポイントになります。やってはいけないのは、そのまま客間の隅のほうに置きっぱなしにすること。せっかくのご好意を無視したことになり、たいへん失礼です。いただいたものにもよりますが、床の間など、一段高い場所に置いておき、部屋を去る。来客用にケーキを用意していたら、お土産にケーキをいただいてしまった……。こんなとき、どうしたらいいと思いますか。(1)用意していたケーキを出す(2)いただいたケーキを出す(3)両方を一緒に出す 答えは(2)。あわてずに、いただいたものを「お持たせですが」と言って出します。あらかじめ用意しておいたものを出すと、「違うものにすればよかった」などと気づかいをさせてしまいます。こんなときには、いただいたものを出せば、ダブってしまったことも気づかれずにすみます。ところで、手土産をいただいた場合に、お返しは必要なのでしょうか。ものをいただいたときにはお返しをするのが礼儀とはいいますが、手土産の場合は、それほど神経質に考えなくてもいいでしょう。一般に、手土産にはお返しは不要とされています。